本研究では、術前洞調律症例におけるMarshall靭帯切除の術後心房細動(AF)に対する有効性ならびに透析患者の左心耳(LAA)閉鎖の有効性を調べた。 冠動脈バイパス術(CABG)を受けた323例において、Marshall靭帯切除群(28例)と非切除群(295例)で術後AF発症率を比較したが、有意差を認めなかった。CABGを受けた2,783例のうち、242例が洞調律の透析患者で、LAA閉鎖の有無で臨床転帰を比較した。LAA閉鎖は、洞調律の透析患者における死亡と脳卒中のリスクを低減することが示された。
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