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2023 年度 実績報告書

ヒトCD25刺激によるヒト化マウスを用いた新規間質性肺炎モデルの病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K17641
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

爲近 真也  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (00638603)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードヒト化マウス / Il-2 complex / 抗ヒトIL-2抗体(clone 5344) / デキサメタゾン / バリシチニブ / 急性肺障害 / 炎症性サイトカイン / STAT
研究実績の概要

本研究では、ヒト化マウスにヒトCD25を刺激をすることで急性肺障害(ALI)が生じるモデルマウスを用いて、ALIの解析を行った。
ヒトCD25刺激としてhIL-2と抗hIL-2抗体(clone 5344)によるhIL-2 complex(hIL-2cx)を使用し、NOGマウスにヒトPBMCを静注後、day7にPBS、hIL-2cx、さらにhIL-2cx投与後day 9-13までデキサメタゾン(Dex) 5mg/kg/日を腹腔内に投与し、day 14に肺に浸潤したhT細胞のFACS解析や肺病理を検討した。
その結果、hIL-2cxにより、肺に浸潤するhCD4+T細胞でのhIFN-γ、hIL-4、hTNF-αの産生、hCD8+T細胞でのhIFN-γ、GM-CSFの産生の増加を認めたが、Dex追加では有意な改善を認めなかった。さらにPBS群と比べて、hIL-2cx群では有意にヒト化マウスの生存率の低下や肺病理での肺炎像の増悪を認めたが、どちらもDex群では有意な改善を認めなかった。
そこでhIL-2cx+Dexに加え、JAK1/2阻害薬であるバリシチニブ(BARI) 10mg/kg/dayをday 9-13まで併用して経口投与すると、hT細胞でのSTAT1、3、5のリン酸化のFACS解析にて、Dexaのみでは、hCD4+T細胞でのSTAT 1、3、5のリン酸化は抑制されなかったが、BARIの追加にて有意に抑制された。さらに、hIL-2cx群と比べて、有意に生存率や肺病理が改善し、hCD4+GM-CSF+T細胞、hCD8+IFN-γ+T細胞、hCD8+IL-8+T細胞、hCD8+GM-CSF+T細胞を有意に減少させた。

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公開日: 2024-12-25  

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