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2023 年度 研究成果報告書

ヒトCD25刺激によるヒト化マウスを用いた新規間質性肺炎モデルの病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17641
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

爲近 真也  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (00638603)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードヒト化マウス / ヒトIL-2 complex / 抗ヒトIL-2抗体(clone 5344) / デキサメタゾン / バリシチニブ / 急性肺障害 / 炎症性サイトカイン / STAT
研究成果の概要

本研究では、ヒト化マウスにhIL-2と抗hIL-2抗体によるhIL-2 complex(hIL-2cx)でのCD25刺激にて急性肺障害(ALI)が生じるモデルを用いてALIの解析を行った。ヒト化マウスにPBS、hIL-2cx、hIL-2cx+デキサメタゾン(Dex)を投与した所、hIL-2cxにより、PBS群と比べhT細胞での炎症性サイトカインの産生増加、マウス生存率の低下や肺病理での肺炎像の増悪を認め、Dex併用では改善しなかった。そこで、hIL-2cx+Dexに加え、JAK1/2阻害薬を追加した所、Dex追加では抑制されなかったhCD4+T細胞でのSTATが抑制され、ALIの改善を認めた。

自由記述の分野

呼吸器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

急性肺肺障害(ALI)は、covid-19をはじめとして、様々な原因により生じ、未だ発症機序も不明な点が多く、難治性で、致命的となることもあり、新しい治療法の確立が急がれる。本研究では、ヒト化マウスによるヒトCD25刺激誘導性ALIモデルを用いて、肺に浸潤したヒトT細胞のヒト炎症性サイトカインのプロファイルを検討し、デキサメタゾン(Dex)では炎症を制御できなかった炎症を、JAK1/2阻害薬を用いることで制御できることが分かった。本研究の成果は、新しいALU治療法の開発に向けて、治療ターゲットの発見にもつながり、社会的意義が大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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