研究課題
若手研究
本研究では、難治性呼吸器疾患の一つである急性呼吸窮迫症候群(Acute Respiratory Distress Syndrome: ARDS)におけるCD26/Dipeptidyl peptidase-4(DPP-4)の役割の解明を目指して実験を遂行した。その結果、CD26/DPP-4がARDSの病態に関して、細胞レベルで多様な作用を有し、病態形成へ関与していることが示唆された。
呼吸器疾患
CD26/Dipeptidyl peptidase-4(DPP-4)は多面的作用を有するタンパクであり、DPP-4阻害薬は糖尿病薬として臨床で用いられている。本研究によりCD26/DPP-4はARDSにおける治療標的になる可能性が示唆された。したがって、DPP-4阻害薬はARDSの治療薬として新規治療戦略につながる可能性がある。