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2021 年度 実施状況報告書

肺動脈性肺高血圧症におけるNGFR陽性細胞の機能的解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K17670
研究機関金沢大学

研究代表者

五天 千明  金沢大学, 附属病院, 特任助教 (80802818)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード肺高血圧症 / 神経成長因子受容体
研究実績の概要

現在まで、ヒト末梢血中Ngfr陽性細胞が肺動脈性肺高血圧症患者で上昇し、肺高血圧症の重症度に相関し、予後マーカーとなりうることを確認した。また、Ngfr遺伝子欠損マウスを用いて肺高血圧症モデルを作成し、血行動態ならびに組織学的評価を行い、Ngfrが肺高血圧症の病態形成に保護的に働くことを確認した。
そのため、2021年度において、Ngfr陽性細胞がどのように肺高血圧症の病態形成に関与するかを評価するため、末梢血中単核球をAriaセルソーターにてNgfr陽性細胞および陰性細胞に分離抽出し、RNAシーケンスを実施した。結果、Ngfr陽性細胞集団で有意に発現が亢進している遺伝子群を同定でき、現在それらの遺伝子群と肺高血圧症の病態関連性を評価している段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

毎年立案した研究目標を概ね実施でき、順調に進展できているため。

今後の研究の推進方策

今後、Ngfr陽性細胞集団で有意に発現が亢進している遺伝子群をコードする分泌蛋白に着目し、それらが肺動脈平滑筋細胞に与える影響を評価していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの感染予防対策のため、予定していた海外発表や国内での研究発表のための旅費が不要となったことや、実験の縮小などが影響し、次年度への使用額が発生しました。
引き続き、当初予定していた実験計画としてPCRやWBを行うための材料購入や、さらにヒト肺動脈平滑筋細胞を用いたin vitro実験を行えるよう使用計画を立てています。

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公開日: 2022-12-28  

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