細胞外小胞の一種であるエクソソームは蛋白,核酸等多種多様な分子を内包しており,細胞間コミュニケーションの担い手として働くことが知られている.本研究では,腎臓病動物モデルでの尿エクソソームの質的・量的比較検討を行い,その障害細胞特異性を明らかにすることを目的とした.糸球体・ポドサイト障害モデルとしてPAN腎症ラット,尿細管障害モデルとして虚血再灌流ラットを採用し,モデル間,コントロールとの尿エクソソームの定量比較を行い,量的差異の有無を検討した.結果,モデルの障害時相に応じてのエクソソームの量的変化を検出した.
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