本研究では、アンギオテンシンⅡの新規エフェクターであるユビキチンリガーゼ構成分子Kelch-like 3 (KLHL3) のリン酸化に焦点を当て、糖尿病性腎臓病との関連を解析した。糖尿病モデルマウス(db/db)の遠位尿細管に加えて、ヘンレ係蹄太い上行脚(TAL)にもKLHL3-Ser433のリン酸化シグナルが認められ、また同部位に発現するNKCC2の発現亢進も認められた。さらに、ヒトにおけるリン酸化KLHL3の存在を検討し、ヒト腎生検検体ならびに尿exosome分画 でリン酸化KLHL3を検出した。
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