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2023 年度 実績報告書

SWPU systemを用いた新規腎臓再生法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K17722
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

横手 伸也  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (30459656)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード腎臓再生
研究実績の概要

①HIF-PH阻害薬の投与が再生腎臓の発育に与える影響の解析
妊娠15日の妊娠LEWISラットの子宮より胎仔を摘出し、胎仔から膀胱付き後腎(クロアカ)を採取。採取したクロアカを、LEWIS雄性ラットの傍大動脈領域に1体につき1個移植した。ラットは2群(HIF-PH群、コントロール群)に分け、HIF-PH群にはRoxadustat 50mg/kg体重/隔日を経口投与し、コントロール群は偽薬を隔日経口投与した。移植4週後にSWPU(左腎摘出及びクロアカ膀胱と左尿管吻合術)を施行。移植8週後で安楽殺し、新規腎臓の重量及び腎組織所見を評価した。HIF-PH群では、コントロール群に比べ新規腎臓の重量は増加していたが、両群間で新規腎重量に明らかな有意差を認めなかった(P >0.05)。また、腎組織所見についても解析を行なった。両群とも糸球体・尿細管などのnephronの発育は良好であったが、nephron数や間質の発育に明らかな有意差を認めなかった。
②CKDモデルラットに再生腎臓を作成し、貧血に与える影響について検討する
LEWIS雄性ラットを2群(移植群、コントロール群)に分け、0.75%アデニン食を4週間摂取させ、腎不全モデルラットを作成。その後、移植群には妊娠ラットの胎仔よりクロアカを摘出し傍大動脈領域に移植、コントロール群にはsham opを施行した。移植群には移植4週後に左腎摘出及びクロアカ膀胱と左尿管吻合を施行(SWPU施行)。コントロール群は左腎摘出のみ施行した。術後は両群ともに1週間おきに採血(BUN/Cr, Hb)施行し、両群間でのデータの比較検討を行い、移植後12週目に安楽殺した。両群間でBUN/Crの推移に明らかな有意差は認めなかったが、Hbの推移は移植群で上昇傾向を認めた。しかし、安楽殺前のHbは両群間で明らかな差を認めなかった。
実験①、②共に各個体間でのデータのばらつきが多く、再現性を高めるため追加実験を行いN数を増やして検討中である。

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公開日: 2024-12-25  

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