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2022 年度 研究成果報告書

浸透圧性脱髄に対する再生治療の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17724
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

藤沢 治樹  藤田医科大学, 医学部, 講師 (50836830)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード浸透圧性脱髄 / 低ナトリウム血症 / 再生治療 / オリゴデンドロサイト / 電解質
研究成果の概要

浸透圧性脱髄は、低ナトリウム血症治療時の合併症で、血清Na濃度が急速に上昇することによって発症し、意識障害、四肢麻痺、偽性球麻痺、呼吸障害等の一部は不可逆的な症状を呈し、しばしば致死的になる重篤な疾患である。一旦発症した場合にはその治療法は存在しない。そこで、本研究では動物モデルを用いて髄鞘再生の促進による浸透圧性脱髄の治療法を開発することを目的とした。浸透圧性脱髄モデルマウスの前段階として、慢性低Na血症モデルマウスの作製に成功した。このマウスモデルを用いて、行動解析を行い、記憶障害、不安様行動の増強を生じることを明らかに、論文発表を行った。今後、そのメカニズム解明を行っていく予定である。

自由記述の分野

内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で、浸透圧性脱髄の前段階である慢性低Na血症モデルマウスの作製に成功し、論文発表を行った。これを用いて、慢性低Na血症が神経症状を生じることを明らかにした。今後、このマウスを用いて慢性低Na血症による神経症状のメカニズムの解明を計画している。さらに、これを基にした治療法の開発も予定しており、これにより慢性低Na血症患者のquality of lifeの向上に寄与すると考えられる。また、学術的にも、いまだ全貌が明らかになっていない、神経組織の浸透圧受容のメカニズム、細胞体積調節のメカニズムおよびそれによる神経機能の変化のメカニズムの解明につながるものと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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