結晶性円柱腎症患者尿からλ型M蛋白を精製し、N末端アミノ酸配列を同定した後、骨髄血からcDNAを調整しこのM蛋白の完全長cDNAをクローニングした。更に尿から精製したλ型M蛋白を結晶化し、X線構造解析を行った。本腎症でのM蛋白の最初の立体構造解析例である。また、尿中に多量のκ型M蛋白を認めながら腎障害の軽度な骨髄腫患者尿からM蛋白を精製し、N末端アミノ酸配列を同定し骨髄血からcDNAを調整し、このM蛋白の完全長cDNAをクローニングした。尿から精製したκ型M蛋白の至適結晶化条件を検討した。また、λ型LCDD患者1例の尿からλ型M蛋白を精製し、疎水性の高い特徴があることを明らかにした。
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