今回の研究により、腎臓でのPPARαの役割を検討することができた。PPARαは肝臓での働きが主であると考えられているが、腎臓のPPARαも全身にとって重要な役割を果たしていることが示唆された。この研究成果は2021年日本腎臓学会を含めた複数の学会で報告した。 また、今回の研究で腎臓でのPPARαが生体で重要な作用を及ぼしていることがわかったため、正常マウスにペマフィブラートという特異的PPARα活性化薬を使用して腎臓のPPARαを活性化させた状態でprotein overload腎症モデルを起こす追加検討を行ったところ、同腎症が抑制されることがわかった。この成果は国際誌に報告することができた。
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