研究課題
若手研究
好中球細胞外トラップ(NETs)形成時に、主要な働きをしているペプチジルアルギニンデイミナーゼ4(PAD4)遺伝子の下流に、CRISPR/Cas9システムを用いて緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子をノックインし、PAD4-GFPノックインマウスを作成した。作成したマウスの形質確認のため、ノックインマウスより採取した好中球を用いてin vitroで NETsを誘導し、NETs形成時のGFP発現亢進を確認できた。
腎臓病学
細菌などによる感染性病態のみならず、非感染性病態である自己免疫性疾患や血栓症など様々な病態への関与が報告されている好中球細胞外トラップ(NETs)の動態を解明することは、種々の病態解明や治療介入に向けた創薬においても重要である。その点において、本研究においてNETs形成をGFP発現を用いることにより同定出来きるモデルを確立した意義は大きい。今後本モデルを用いて、in vivoにおける経時的な動態・クリアランスを解明することが出来れば、より臨床応用に繋げる研究へと導ける。