51名のファブリー病(FD)患者を対象に解析を行いマルベリー小体(MB) を認めるが蛋白尿が陰性の患者が全体の41%存在することを確認し、多くの症例でMBが尿蛋白に先行する事を示した。続いてMBが腎臓構成細胞のどの部位から由来するのか探索するため、腎構成細胞のマーカーで免疫染色を行いMBがポドサイト由来であることを明らかにした。さらに半定量MBの量と腎生検標本におけるポドサイトの空砲変性の程度が相関することを示した。また半定量MBはERTの期間が長い症例ほど低値をとり、18か月のERTにより有意に減少する事を明らかにした。
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