研究課題/領域番号 |
19K17743
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡 樹史 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10795173)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 閉塞性動脈硬化症 / 慢性腎臓病 / 血液透析 / マグネシウム |
研究実績の概要 |
本研究は血液透析患者に対する12か月間の酸化マグネシウム錠の投与が下肢血流の指標である皮膚組織灌流圧(skin perfusion pressure)にもたらす効果を検証することを目的としたランダム化比較試験である。透析患者のASOに対する現在の内科的治療は血管石灰化を治療ターゲットとしておらず、有効性を示すエビデンスに乏しい。本研究からマグネシウムの有効性が証明されれば、ASOに対する新規治療戦略を提案することが可能になると考えられる。 現在までに目標症例数90例のところ、65例を試験登録した。しかし、大阪府下でのCOVID-19の蔓延および緊急事態宣言の発令に基づく自治体からの要請により大阪大学として研究活動が制限されるに至った。今後の症例のエントリーや研究継続の可否については、現時点においては、不透明と言わざるを得ない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
症例エントリーはこれまでのところ順調に行えている。しかしながら上述の通り、今後の研究継続の可否については予断を許さない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
少なくともこれまでに収集することができた臨床サンプルに関して、得られた皮膚組織灌流圧の変化(本研究のPrimary outcome)を評価し、酸化マグネシウム錠投与による効果について解析を行う予定である。
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