典型的溶血性尿毒症症候群(HUS)は未だ特異的な治療法が確立されていない。我々はStx2とLPSを投与し作成するHUSモデルマウスにおいてHMGB1シグナリングに関わる標的マイクロRNA(miRNA)の発現変化をアレイ解析で確認し、miR-21の関連mRNAであるDUSP8に着目した。健常群に比べHUSモデルマウスの腎臓でDUSP8の発現が上昇していた。in vitroで近位尿細管 (TKPTS)と集合管細胞(M-1)にStx2とLPSを投与したが、いずれの細胞も明らかな変化を認めなかった。不死化細胞を用いた影響も考えられたため、マウス由来の尿細管プライマリーセルで再検討する。
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