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2020 年度 研究成果報告書

DPP-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡の発症機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17760
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

鄭 ビョウ  北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (50833802)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード水疱性類天疱瘡 / DPP-4阻害薬 / サイトカイン / CD26 / T細胞 / 線維芽細胞
研究成果の概要

水疱性類天疱瘡 (BP) は表皮基底膜部に存在するBP180に対する自己抗体によって生じる自己免疫性水疱症で、糖尿病治療薬であるDPP-4阻害薬服用患者に本症が好発することが知られている。本研究においてDPP-4阻害薬関連BP患者の末梢血リンパ球は健常人リンパ球よりもDPP-4阻害薬によってTh2サイトカインを産生しやすくなる傾向がみられた。また、BP患者病変部皮膚ではDPP-4(CD26)陽性のT細胞や線維芽細胞が健常皮膚より多く見られた。

自由記述の分野

皮膚科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で得られた成果は、DPP-4阻害薬によってBP患者のT細胞のTh1/Th2バランスがTh2に傾きやすいこと、つまりBP患者ではDPP-4阻害薬によって自己抗体が産生されやすい状態になりやすいことを示唆している。また、BP患者の皮膚ではT細胞や線維芽細胞がDPP-4(CD26)を発現していることから、DPP-4阻害薬がこれらの細胞に何らかの影響を及ぼしている可能性がある。以上は、DPP-4阻害薬がBPを誘導する機序の解明に資する結果であり、今後の更なる病態解明に向けて基礎的なデータとなる。

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公開日: 2022-01-27  

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