研究課題
若手研究
アレルゲン特異的 IgG4 (sIgG4) が抗IL4/IL13受容体モノクローナル抗体デュピルマブの治療効果によるB細胞抑制によって減少するかどうか検討し、アトピー性皮膚炎(AD)患者を対象とした前向き研究を実施した。 調査の結果デュピルマブ治療はIgEやIgGの産生を抑制したがアレルゲン特異的IgG4(中和抗体)のみ増加傾向を示した。デュピルマブはIgE産生を抑えてIgG4産生を増加させることによってアレルゲンに対する反応そのものを軽減している可能性が示された。
アトピー性皮膚炎
近年アトピー性皮膚炎に対するバイオ製剤や低分子化合物が多数使用可能になってきている。デュピルマブの持つ今まで知られていなかった新たな作用機序による治療効果の可能性を示し、今後各患者に至適の医療を提供するために重要な薬剤の特性に関する理解を深める一助となった。