発汗はヒト特異的な体温冷却機構である。発汗器官である汗腺の汗運搬機構を明らかにするために、ライブ観察法と汗そのものの可視化法を組み合わせ汗腺内にある汗そのものの可視化法を検討した。1年目は、汗を間接的に可視化することを目的とし、汗腺の管内部にビーズを挿入し、ビーズの動きから汗の動きを検出する間接標識法の確立を試みた。2年目は、挿入ビーズの量、挿入部位等の検討課題を解決するためビーズによる汗の動態観察法の実験を引き続きを行った。3年目はex vivoカルシウムイメージングを行うことでアセチルコリン刺激がどのように汗腺組織を伝播し、筋上皮細胞の収縮が管全体の動きとして引き起こされるのか検討した。
|