大阪市立大学形成外科・皮膚科において、皮膚悪性黒色腫の臨床症例の切除標本より樹立した2種類の癌関連線維芽細胞(cancer-associated fibroblasts:CAF)および正常線維芽細胞の上清を用いてリンパ管内皮細胞(lymphatic endothelial cells:LEC)への増殖作用について評価を試みた。 2種類4標本からそれぞれのエクソソームを採取するため細胞培養を行っていたが、継代回数の増加から徐々に細胞増殖能が低下し、上清を採取するための十分な培養ができなくなった。2020年の臨床症例から採取したCAF、正常線維芽細胞のペアが最後のものであり、それ以後はコロナ禍などの影響で標本採取ができなかったこともあって新しい新鮮な標本が得られなかった。
|