パゾパニブは血管肉腫の保険適用薬だがin vitro/vivoでの治療効果について検討された研究はほとんどない。我々はヒトおよびマウス血管肉腫マウスモデルを樹立し、いずれもパゾパニブ投与群では陰性コントロール群と比較し腫瘍細胞の増殖抑制を証明した。またヒト血管肉腫細胞株ISO-HAS、ヒトリンパ管肉腫細胞株Mo-LASを用いたパゾパニブ添加による細胞生存率は濃度依存性に低下し腫瘍増殖抑制効果を認めた。 パゾパニブの治療抵抗性については腫瘍微小環境中のIL-17の関与を検証したがマウス血管肉腫モデルでパゾパニブ単独投与群とパゾパニブ+抗IL-17抗体併用投与群に腫瘍増殖抑制効果の差は認めなかった。
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