研究課題
若手研究
日本人弾性線維性仮性黄色腫患者50名と、健常人20名の血液を用いて、石灰化の阻害作用をもつ4つのタンパク質の血液中の濃度を測定した。その結果、3つのタンパク質について患者血液中の濃度が低下していた。また、それら3つのタンパク質と、遺伝子変異および重症度について、統計学的に解析したが、関係性はみられなかった。本研究では、重症度を予測する因子を明らかにすることはできなかったが、この結果から、弾性線維性仮性黄色腫の重症度を決める原因が一つではなく、複数あるのではないかという可能性を見出した。
皮膚科学
弾性線維性仮性黄色腫患者において、血液中のタンパク質の濃度を測定した結果、複数のタンパクの血液中の濃度が低下していた。これらのタンパク質は石灰化を防ぐはたらきをしており、それらが低下したことで血管の石灰化をきたし、重症となってしまうのではないかと考えた。今後、これらのタンパク質がなぜ低下するのかを明らかにすることができれば、重症となる患者を予想でき、治療の開発に繋がる可能性がある。