乳房外Paget病でHDAC6-COX2関連分子を解析し、浸潤・転移に関する役割を共培養系/免疫染色を用いて解析した。培養系の検討は、腫瘍と周囲の癌関連線維芽細胞(CAF)で形成される微小環境において、HDAC6-COX2が重要な役割を担っている可能性が示唆された。免疫染色では、HDAC6が腫瘍先進部で過剰発現し周囲にαSMA陽性のCAFと見られる線維芽細胞が集積していた。HDAC6陽性の細胞は集塊を形成しcollective cell invasionの動態を示していた。PGEの分泌はHDAC6の過剰発現に関与し、浸潤・転移能の獲得に関与している可能性が示唆された。
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