本研究では、感覚神経細胞と好酸球の共培養系を立ち上げた。感覚神経細胞と好酸球を共培養して経時的に観察した結果、感覚神経が有意に退縮しており、好酸球は有意に細胞死が誘導されていた。また、活性化好酸球ではケモカイン及び接着因子の発現増加が認められた。Migration assayでは感覚神経細胞により好酸球の走化性が減弱した。 以上の結果から、好酸球は感覚神経に向かって遊走するが感覚神経由来成分により走化性が減弱し、その場で感覚神経に接着した後に細胞死を起こし、神経線維を傷害したことにより、神経線維が退縮したと示唆された。
|