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2020 年度 研究成果報告書

HLA-B*54:01陽性造血不全患者における免疫病態の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17823
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

細川 晃平  金沢大学, 附属病院, 助教 (10786239)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード再生不良性貧血 / HLA / iPS細胞 / 造血不全 / 免疫学
研究成果の概要

本研究では、HLA-B5401欠失血球陽性の再生不良性貧血(再不貧)の免疫病態と、HLA-B5401が提示する自己抗原を明らかにすることを目的とした。HLA-B5401欠失血球陽性の再不貧患者から、抗原特異的に優勢に増殖しているT細胞レセプター(T-cell receptor: TCR)の配列を同定した。また、再不貧患者のHLA-Aアレル、Bアレルに共通してみられるexon1領域のミスセンス変異を同定し、この変異を高感度で検出できるdroplet digital PCRを開発した。HLA-Bアレルにおいて、HLA-B5401の変異はHLA-B4002についで2番目に多いことが明らかになった。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HLA-B*54:01を保有する再不貧例において、6pLOHを有する症例の頻度が高かったことや、HLA-B*54:01に体細胞変異を有する症例が認められたことから、HLA-B5401は造血幹細胞におけるT細胞への自己抗原提示に重要な役割をしている可能性が示唆された。HLA-B5401欠失血球を認める症例は高率に男性であり、アンドロゲン受容体(AR)のCAG リピート数が短縮していた。このため、ARがHLA-B5401欠失血球陽性例の再不貧発症に関与しており、男性に偏って発症する理由となっている可能性が考えられた。

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公開日: 2022-01-27  

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