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2020 年度 実施状況報告書

悪性リンパ腫における腫瘍性糖代謝とNF-κΒ活性化のクロストークの検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K17826
研究機関山梨大学

研究代表者

中嶌 圭  山梨大学, 大学院総合研究部, 臨床助教 (20447709)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード悪性リンパ腫 / バーキットリンパ腫 / AMPK / SIRT1 / NF-kB / ヘキソキナーーゼⅡ / メトホルミン
研究実績の概要

既にNF-kB p65 Ser536のリン酸化がヘキソキナーゼⅡの発現をもたらすことが明らかにしている。本年度の研究ではバーキットリンパ腫細胞株においてビグナアイド系糖尿病薬であるメトホルミンがエネルギーセンサーであるAMPKに及ぼす影響、NF-kBに与える影響について研究した。主に以下の結果が得られた。①メトホルミンによりリンパ腫細胞株の増殖は抑制された。②メトホルミンはエネルギーセンサーであるAMPKのリン酸化をもたらした。③低グルコース培地はAMPKのリン酸化をもたらした。④メトホルミンはNF-kBの脱アセチル化(acetyl K310)引き続いて脱リン酸化(p65 Ser536)をもたらした。⑤SIRT1活性化薬であるSRT2183によりリンパ腫細胞株の増殖は抑制された。
AMPKのリン酸化はタンパク質脱アセチル化酵素であるSIRT1の活性化をもたらすことから、SIRT1がNF-kBの脱アセチル化(acetyl K310)、脱リン酸化(p65 Ser536)が引き起こすという仮説を立てている。。ヘキソキナーゼⅡ過剰発現→細胞内のグルコース濃度上昇→AMPKリン酸化低下→SIRT1抑制→NF-kBのアセチル化(acetyl K310)→NF-kBリン酸化(p65 Ser536)→ヘキソキナーゼⅡ過剰発現というフィードバックループを形成していると考え実験を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

免疫沈降、ウェスタンブロットによる実験を中心に行っているが免疫沈降の設定に難渋しているため。

今後の研究の推進方策

リンパ腫細胞株においてSIRT1がNF-kBの脱アセチル化(acetyl K310)、脱リン酸化(p65 Ser536)をもたらすことをSIRT1刺激薬であるSRT2183、siRNAを用いて明らかにする。c-MycとSIRT1の相互作用についても解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染のため学術集会等の出張が中止になったり、リモート開催になったため旅費に充てる予定であった費用が残りました。実験消耗品として使用いたします。

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公開日: 2021-12-27  

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