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2020 年度 実績報告書

新規von Willebrand因子阻害アプタマーの血栓形成阻害効果の多面的検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K17838
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

酒井 和哉  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (60790384)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードvon Willebrand因子 / DNAアプタマー / 創薬
研究実績の概要

1.VWF A1阻害薬のbinding siteの同定
前年度にタンパク発現した野生型および変異型VWF A1タンパクを用いて、VWF A1阻害薬であるTAGX-0004、ARC1779、Caplacizumabのそれぞれのbinding siteの同定を行った。
TAGX-0004ではF1366、R1395、R1399が、ARC1779ではR1287、K1362 、R1392、R1395、R1399がCaplacizumabではK1362 、R1392、R1395、R1399、K1406がbinding siteであると推測した。TAGX-0004に対するVWF A1ドメイン結合部位であるF1366は芳香族アミノ酸残基であり、疎水性を示すことから、TAGX-0004に含まれる疎水性のDs基との間でスタッキング効果による親和性向上に寄与していると予想された。
前年度のin vitroでのVWF A1阻害薬のVWF機能抑制効果検討と併せて、TAGX-0004は新規治療薬であるCaplacizumabに劣らない優れたVWF機能阻害効果があり、DNAアプタマーのもつ利点(生化学合成が可能、免疫原性が乏しい、中和剤の開発が可能)から今後開発が進めば、Caplacizumabに取って代わる可能性がある。

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公開日: 2021-12-27  

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