急性骨髄性白血病(AML)細胞株を対象としてDNA損傷の有無を解析した。すると複数の細胞でγH2AXの恒常的な発現が確認された。このγH2AX発現細胞株に対してRAD51阻害薬BO2を投与すると、DNMT3A変異陰性株では速やかに細胞死が誘導されたが、DNMT3A変異陽性株では細胞死が誘導されなかった。この耐性にはG2/M期での細胞周期停止が関与していた。次に、我々は日本人de novo AML 605人を対象としてDNMT3A変異の臨床的意義を解析した。DNMT3A遺伝子のR882部位の変異はAMLの強力な予後不良因子として抽出された。(Cancer Sci.114(4):1297)。
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