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2021 年度 研究成果報告書

同種造血幹細胞移植後clonal hematopoiesisの解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17848
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関東京都立駒込病院(臨床研究室)

研究代表者

遠矢 嵩  東京都立駒込病院(臨床研究室), 血液内科, 医員 (40732805)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードクローン性造血 / 同種造血幹細胞移植
研究成果の概要

移植後10年以上無再発生存101症例を対象に、標的シーケンスを行いクローン性造血(CH)の有無を検索した。また、コピーナンバー異常(CNV)についてもNGSデータから検出した。
34例(33.7%)に44の遺伝子変異と5のCNVを認めた。患者・ドナーとも高齢の場合やCML症例でCHが多く見られた。CHのあった12例について移植28日後の骨髄を評価したところ、17のCHのうち4つは移植直後から認めたが、残りは認めなかった。移植後28日のCHがあると10年後検体のRDWが高値だった。
移植後長期生存者でCHは高頻度に認められ、患者・ドナーそれぞれの年齢や基礎疾患との関連が明らかとなった。

自由記述の分野

造血幹細胞移植

研究成果の学術的意義や社会的意義

同種造血幹細胞移植後長期生存者でクローン性造血が高頻度に認められることを明らかにした。ドナー由来造血細胞のCHの有無に患者年齢や基礎疾患との関係が見られたことは、骨髄微小環境の関与を示唆するものと考えられた。
がんや心血管イベントは移植後晩期合併症としてしばしば認められ長期生存の障壁となりうるが、一方でこれらの疾患はクローン性造血とも関連があることが知られている。移植患者のクローン性造血の有無を調べることでこれら晩期合併症の発症予測や予防、移植患者の長期予後改善に資する可能性があるが、今後前方視的解析を行うことでより明確な結果を出すことが必要である。

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公開日: 2023-01-30  

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