移植後10年以上無再発生存101症例を対象に、標的シーケンスを行いクローン性造血(CH)の有無を検索した。また、コピーナンバー異常(CNV)についてもNGSデータから検出した。 34例(33.7%)に44の遺伝子変異と5のCNVを認めた。患者・ドナーとも高齢の場合やCML症例でCHが多く見られた。CHのあった12例について移植28日後の骨髄を評価したところ、17のCHのうち4つは移植直後から認めたが、残りは認めなかった。移植後28日のCHがあると10年後検体のRDWが高値だった。 移植後長期生存者でCHは高頻度に認められ、患者・ドナーそれぞれの年齢や基礎疾患との関連が明らかとなった。
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