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2023 年度 研究成果報告書

MSC由来細胞外小胞のT細胞急性リンパ芽球性白血病に対する治療応用の基礎的検討

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17856
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

藤井 紀恵  藤田医科大学, 医学部, 講師 (50834058)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード間葉系幹細胞 / 細胞外小胞 / T細胞急性リンパ芽球性白血病 / T細胞リンパ芽球性リンパ腫
研究成果の概要

多数株・多系統の細胞株にMSC-EVを添加したところ,T-ALL細胞株で特異的に増殖抑制効果を認め,AML細胞株やB-ALL細胞株では増殖は抑制されなかった.MSC-EVのT-ALL細胞に効果を示す分子メカニズムを細胞周期や抗アポトーシス分子の発現などをflow cytometry法やimmunoblot法を用いて検討したところ,がん関連遺伝子の抑制によりMSC-EVが増殖性抑制効果を示すことが明らかになった.

自由記述の分野

血液内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

T-ALL/T-LBLは,高率に縦隔腫瘤と骨髄浸潤を伴い若年男性に好発する疾患である.既存の治療法での治癒率は約50%であり,標準的な治療法に反応しない難治例や,再発・再燃例の予後はきわめて不良であり,臨床現場では従来の治療法を上回る新しい治療法が熱望されていた. MSCは有効性においても骨髄由来MSCが本邦初の他家由来再生医療等製品(細胞性医薬品)として認可され,日常診療においてGVHDに対して投与されている.臨床展開を視野に入れた場合,MSCやMSCの放出したEVを生体内に投与することについては,他の細胞由来生理活性物質を利用することと比較してアドバンテージがあると考えられる.

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公開日: 2025-01-30  

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