現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
HUSH 構成因子(Tasor, Mphosph8, Pphln1, Morc3)の各因子を欠損したヒトAML細胞 (MOLM-13,OCI- AML3)を CRISPR/Cas9 で樹立し、各変異細胞株のATRAによる分化能を、FACSを用いたEdU/DAPIによる細胞周期解析、骨髄・単球系分化マーカー (CD11b, CD15など)の発現レベル解析、サイトスピン標本のMay-Giemsa 染色後の鏡検などの手法で解析し、 各因子の阻害がAML細胞分化に及ぼす影響を検討した。 Morc3に関しては、その欠損がATRAと協働してAML細胞死を誘導することが示されたが、他のHUSH構成因子(Tasor, Mphosph8, Pphln1)に関しては、その欠損がAML細胞死を誘導することが明らかではなかった。 この理由として、ヒトーマウス細胞間差異の可能性を考え、マウスAML細胞を用いて、各HUSH構成因子欠損細胞株を作成し、確認しているところである。
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