マントル細胞リンパ腫におけるB細胞受容体シグナル活性化機序の解明は、同経路の標的治療抵抗性獲得という臨床上のアンメットニードの克服において重要な課題であるが、本研究においてその知見の一端を明らかにできたことは、今後のマントル細胞リンパ腫における治療成績向上に寄与する可能性を有している。かねてから、様々ながんの発生・病態形成に重要な役割をはたすとされるがん関連micro RNA mir-17~92 clusterの標的分子の網羅的解析結果は、MCLのみならず多くの悪性腫瘍の病態解明につながることが期待される。
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