野生型マウスへの移植後肺にCD3陽性T細胞の浸潤を認めた。肺でのアンジオテンシノゲンの発現はコントロールよりも低下していた。アンジオテンシノゲンの血中濃度が低下する肝臓特異的アンジオテンシノゲンノックアウトマウスへの移植後2週間の時点で、ノックアウトマウスで肺機能検査や炎症性サイトカインの発現が増悪しており、ノックアウトマウスで生存率が低下していた。野生型およびノックアウトマウスいずれも肺胞マクロファージでのアンジオテンシノゲンの産生が移植後で亢進していた。肝臓特異的アンジオテンシノゲンノックアウトマウスに対する移植後肺で、HMGB1-RAGE系の発現を野生型と比較した結果は同等であった。
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