本研究では、一次性シェーグレン症候群(SS:Sjogren’s syndrome)患者末梢血中で自己抗原の一つと考えられるM3ムスカリン作働性アセチルコリン受容体(M3R:M3 Muscarinic acetylcholine receptor)反応性Th17細胞を同定し、さらに口唇唾液腺浸潤T細胞においても末梢血中M3R反応性Th17細胞との重複クローンが存在していることを明らかにした。M3R反応性Th17細胞の存在は、疾患活動性、および抗原特異的B細胞応答と関与している可能性があることも明らかにし、新たな治療標的となる可能性を提示した。
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