生体内のNa+量は腎臓によってほぼ一定に保たれていると考えられてきた学術的背景の中で、我々の国際共同研究グループが着目している「組織局所におけるNa+蓄積」は、当該研究領域においてブレイクスルーとなる発見であり、最先端の研究に位置付けられる。さらに、RAにおいて、Na+の恒常性維持機構の破綻およびそれに伴う組織Na+蓄積を証明することは、RAのみならず、その合併症である高血圧、脳・心血管疾患などに対する新しい予防・治療法の開発につながることからも、本申請研究は、臨床医学や創薬の視点からも非常に重要な研究意義を持つ。
|