研究課題/領域番号 |
19K17898
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター) |
研究代表者 |
上出 庸介 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), アレルギー科, 医師 (90646811)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 / ETosis / 好酸球 / galectin-10 / IL-5 |
研究成果の概要 |
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)は強い好酸球性炎症を特徴とする重症かつ難治性疾患である。近年、細胞死の一形態としてExtracellular trap cell death (ETosis)が注目される。我々はEGPA症例の病理組織検体でETosisが生じている事を確認し、galecin-10がETosisの評価に重要であることを見いだした。さらに、コントロールとして気管支喘息との比較を行い、EDN等顆粒蛋白と比較してもgalectin-10はEGPAに特徴的に高値である事を確認した。さらにEGPAの活動性指標であるBVASと相関することを確認した。これらの結果は論文発表した。
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自由記述の分野 |
アレルギー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EGPAは原因不明の難治性疾患である。神経障害や心血管系障害の合併は時に致死的であり、寛解導入率は低い。罹病期間が長く、QOL、経済的負荷が強いため血管炎症候群の中でも疾病負荷が特に大きく、国の指定難病とされている。診断は欧米ではChapel Hill Consensus Conference(2012年改定)や米国リウマチ学会の分類基準(1990年)が用いられるが、日本では1998年の厚生労働省の診断基準が頻用されるなど、完全に統一されていないほか、典型的な経過や所見を呈さない症例も多く、診断が“グレー”となる症例が少なくない。本研究はEGPAの診断の一助となり、病態解明に寄与すると考える。
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