今回実施した前向き症例検討により、(1)CMV再活性化リスク因子として糖尿病合併、悪性疾患既往、初期プレドニゾロン(PSL)>0.91mg/kg/day、シクロホスファミド大量静注療法を同定し、(2)再活性化時のPSL≧37.5mg/day、CMV抗原血症≧2個、Alb<3.0g/dlがその後の抗CMV薬の必要性を予測することを示した。 (3)CMV再活性化に関わる免疫学的機序については、被験者の末梢血検体からCMV抗体やCMV特異的T細胞の同定を行うプロトコールを検討し、実際の症例から得られた検体の解析を行っている。現時点で結論は得られていないが、今後さらなる症例集積と解析を行う方針である。
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