本研究は指定難病であるシェーグレン症候群(SS)のB細胞の機能亢進について、CD38highIgD+B 細胞に焦点をおき、 in vitroでの患者細胞の刺激培養やモデルマウスを用いた細胞の分化やそれに関わる分子発現を検証し、新規治療標的を見出すことを目的としている。本研究では患者末梢血CD38highIgD+B 細胞の特徴付けと抗体産生能との相関および自己抗体産生モデルマウスにおけるCD38highIgD+B 細胞の推移と自己抗体産生が関与することを見出した。これらの結果はCD38highIgD+B 細胞から抗体を産生する形質細胞への分化の制御が新規治療法につながる可能性を示唆する。
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