研究課題/領域番号 |
19K17918
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
世良 康如 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40836532)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | UTX / B細胞 / B-1細胞 / 辺縁帯B細胞 / 自己免疫疾患 / エピジェネティクス |
研究成果の概要 |
UTXはメチル化されたヒストンH3の27番目のリジン残基に対する脱メチル化するエピジェネティック因子である。UTXに先天的な機能欠失型変異を有する歌舞伎症候群の患者は、高頻度に自己免疫疾患を発症することから、免疫細胞におけるUTXの機能欠失がその病態形成に寄与することが予想されるが、その詳細は明らかでない。 申請者らの作成したB細胞特異的UTX欠失マウスは、自己免疫疾患の病態形成に関与するB-1細胞や辺縁帯B細胞などの自然免疫系のB細胞サブセットに種々の異常が認められた。それらの細胞の網羅的発現解析からは、BCR signaling が減衰している可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
実験動物
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エピジェネティクスは、クロマチン修飾による、塩基配列によらない可逆的な遺伝子発現制御機構であり、環境変化に感受性を持つ。自己免疫疾患の発症機構には、遺伝的要因に加えて環境要因が発症に重要なことから、エピジェネティクスに関心が寄せられている。本研究の成果は、B細胞のエピジェネティクスによる制御機構の一端を明らかにするとともに、先天性のUTX欠失が原因の歌舞伎症候群でみられる自己免疫疾患や、共通の病態をもつ自己免疫疾患の発症機構解明と治療法開発につながる可能性がある。
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