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2020 年度 研究成果報告書

ハイリスク状態におけるクリプトコックスに対する易感染性の免疫機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17920
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 光  東北大学, 医学系研究科, 助教 (20832124)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードクリプトコックス / 糖尿病 / ステロイド / 感染免疫
研究成果の概要

クリプトコックスは経気道に肺へと感染する酵母型真菌であり、免疫の低下した宿主では重篤な脳髄膜炎を引き起こす。本感染症のリスク因子として、糖尿病(DM)、長期ステロイド投与などが知られているが、それらが直接的に免疫応答に与える影響については不明な点が多い。
本研究では、これらのリスク因子が本真菌の感染防御に与える影響について解析した。DMでは急性期と慢性期で免疫応答へ与える影響が異なり、急性期ではTh1型免疫応答が亢進する一方で、慢性期では低下し、感染を悪化させることが明らかとなった。また長期ステロイド投与はTh1型免疫応答を抑制することで感染を悪化させることが明らかとなった。

自由記述の分野

感染免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、易感染性を呈する疾患は数多く存在するが、クリプトコックス症においてリスク因子が免疫応答に与える直接的な影響については不明な点が多い。
本研究により、慢性糖尿病及び長期ステロイド投与がクリプトコックスに対する免疫応答を抑制することが明らかとなった。特に糖尿病では、急性期と慢性期で異なる結果が得られ、そこには糖の代謝異常が関与する可能性が示唆された。今後、クリプトコックス症の発症予防・新規治療薬の開発につながる可能性が高い。

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公開日: 2022-01-27  

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