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2019 年度 実施状況報告書

複数回MAC感染マウスモデルによる、肺MAC症の病態解析および新規治療戦略開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K17937
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

宇野 俊介  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (10624702)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード肺MAC症 / マウス
研究実績の概要

肺Mycobacterium avium complex (MAC)症は、近年罹患率が上昇しているが、抗菌薬治療を長期間行っても治癒しない患者が多く、今後の我が国の重大な健康問題となる可能性が高い。しかし、ヒトの肺MAC症を模する適切なマウスモデルが確立されておらず、肺MAC症の病態解析や新規治療法開発は進んでいない。
ヒトの肺MAC症を模するマウスモデルを樹立し、肺MAC症の病態解析、 治療法開発のための治療標的を探索することを目的に研究を行った。肺結核症のマウスモデルについては既に詳細に検討されているが、同じ抗酸菌症でありながら経気道的感染による肺MAC症モデルを検討・解析された研究は無い。特に肺MAC症のマウスモデルの作成は困難とされている。
これまでの研究では、マウスに1x10^7 CFUのMACを経気管投与したところ、肉芽腫を伴う肺炎を認めた。また、大量の菌を一度に曝露させるよりも、少量の菌を頻回投与することにより肺MAC症の病変が形成される可能性が示唆された。当年度は、経気管投与により肺MAC症を模したマウスモデルの作成を目的として研究を遂行してきたが、経気管投与では安定した結果が得られなかった。再現性が不安定では病態モデルの作成としては不適当と考えられた。そのため、マウス種や投与経路を変更し、適切なマウス種および投与経路を検討した。その結果、BALB/cを用いて、また経鼻投与を行った場合に、肺病変が形成され、複数回投与により肺病変がさらに増悪することが確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

経気管投与により安定した結果が得られなかったため、別のマウス種、投与経路を検討したため。

今後の研究の推進方策

実施計画に則り、引き続きマウス実験を行い、マウスモデルを確立していく。

次年度使用額が生じた理由

経気管投与により結果が安定して出なかったことにより、詳細なバイオマーカーなどの解析を行えなかったため。引き続きマウス種および投与経路を変更し、計画に則り研究を進め、主に消耗品購入に使用する予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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