ベージュ脂肪細胞は活発に糖や脂肪を燃焼し、生活習慣病の新規治療標的として注目されている。ヒストン脱メチル化酵素JMJD1Aがβアドレナリンシグナル下流でリン酸化され、抑制ヒストンメチル化修飾を消去し、クロマチンを活性化することが知られている。本研究では、プロテオミクス解析を行い、リン酸化JMJD1A脱リン酸化酵素複合体 (phospho JMJD1A protein phosphatase complex, p-JMJD1A-PPC) を同定し、p-JMJD1A-PPCがJMJD1A S265のリン酸化を調節し、ベージュ脂肪細胞における熱産生遺伝子の発現制御に寄与していることを明らかにした。
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