研究課題
若手研究
肥満マウスの血中エクソソームが内包するmiRNA(エクソソームmiRNA)を次世代シークエンサーを用いて網羅的に解析し、肥満で増加するエクソソームmiRNAを同定した。低酸素応答に必須の遺伝子を脂肪組織で欠損するマウスの検討から、増加したエクソソームmiRNAの一部は脂肪組織の低酸素応答により放出が制御される可能性が示唆された。これらのエクソソームmiRNAは、脂肪組織と肝臓の臓器連関に関与する可能性が推測されたが、動物実験の結果からは、NASHの病態に与える影響は限定的だった。
内分泌代謝学
肥満において、血中のエクソソームが内包するmiRNAの変化を経時的に解析し、脂肪組織の低酸素応答により変化するものと変化しないものがあることを見出した。今後、個々のmiRNAについて、脂肪組織と肝臓の臓器連関への関与を検討することで、NASHに対する新たな治療標的の創出に繋がる可能性が期待できる。