先行研究で確立したpET28aを用いた大腸菌タンパク発現系を用いてHSD10タンパク(HSD17B10)の機能解析を進めた。イソロイシン代謝系における酵素活性測定では、より迅速で簡便な評価が可能となり、精製タンパクによるwild-typeと病的変異(重症例と軽症例)の差異について追加解析を実施できた。ミトコンドリア内コレステロール代謝系の17β-hydroxysteroid脱水素酵素の活性測定系を樹立するため、反応条件を変えながら最適化も進めている。また、pET Duetベクターを用いて、HSD10とMRPP1の共発現にも成功したため、タンパク結合能等の機能評価へつなげていく予定である。
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