骨格筋の萎縮とmicro RNA Let-7の関連性を検討した。マウスの細胞実験ではlet-7e-5pはIgf2bp2をtarget geneとし,その発現を抑制していた。let-7e-5pを抑制すると,ミオシン重鎖の発現,グルコースの取り込み,ミトコンドリア機能、ATP活性が有意に上昇した。さらに、let-7e-5pの過剰発現は筋萎縮に関連する遺伝子の発現を増加させた。人ではサルコペニアにおいて代償的にlet-7e-5pの発現が低下していることも見出した。microRNA Let-7の抑制はIgf2bp2の発現を介して骨格筋萎縮を抑制する可能性が示唆された。
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