研究課題
若手研究
本研究ではCaイオン及びCa拮抗薬の副腎皮質細胞におけるアルドステロンを含むステロイド合成への影響を病理組織学的アプローチ、培養細胞実験等の手法により、二次性高血圧症最大の原因疾患である原発性アルドステロン症診療における新たな治療標的因子、ないしは骨粗鬆症等の二次的合併症の予後予測因子としての可能性を明らかにした。
内分泌・病理
本研究成果は、若年者に多く、治療抵抗性の高血圧症を来す原発性アルドステロン症患者における二次性のCa代謝障害や骨粗鬆症の二次予防を目的とする新規バイオマーカーの発見に貢献するのみならず、Caイオンのステロイド合成に与える直接的影響を明らかにすることでアルドステロン過剰産生に対するCa拮抗薬の治療薬としての可能性についても検討出来た。これらの知見は今後の原発性アルドステロン症の診療に影響を与える臨床的意義の大きいものである。