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2022 年度 研究成果報告書

ゲノム多型が白色脂肪組織の褐色化能を規定するメカニズムの網羅的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17976
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関東京大学

研究代表者

平池 勇雄  東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (30813935)

研究期間 (年度) 2021-03-01 – 2023-03-31
キーワード褐色脂肪細胞 / 遺伝子多型 / ゲノム-エピゲノム連関 / 肥満症
研究成果の概要

褐色脂肪細胞はミトコンドリアにおけるUcp1の機能を介して熱を産生しエネルギーを消費する機能を有し、その数や働きを高めることは「エネルギー消費の促進」に基づく生活習慣病の新しい治療法につながり得る。ヒト褐色脂肪細胞の活性には個人差が大きく、マウス近交系においても系統間の差が大きいためゲノム多型の影響が想定される。我々は太りやすく褐色脂肪細胞活性の低いC57BL/6Jマウス、太りにくく褐色脂肪細胞活性の高い129X1/SvJマウスおよびこれらを交配させたF1をモデルに網羅的クロマチン構造解析を行い、ゲノム多型がゲノム-エピゲノム連関を介してUcp1の発現を規定するメカニズムを同定し報告した。

自由記述の分野

脂肪細胞の生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現存する肥満症の薬物治療および外科治療は「エネルギー摂取の抑制」という考え方に基づいている。腸管や中枢神経系に作用して脂肪の吸収を阻害したり食欲を抑制したりする薬剤は現存するが、副作用等の懸念から実臨床では十分には活用されていない。高度肥満症例に対する外科手術の有効性は確立されつつあるが、適応が限られることは明らかである。本研究を発展させることによりゲノム多型がヒト褐色脂肪細胞の活性を制御するメカニズムが解明され、更にそのようなゲノム多型が褐色脂肪細胞の機能を介して臨床転帰に与える影響が明らかになれば、「エネルギー消費の促進」に基づく肥満症の精密医療に結実することが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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