肥満で癌発症リスクが増加する。肥満者が世界的に増加し、肥満関連癌も増加傾向である。しかしながら、肥満がどのように癌発症・進展に関与するのか機序は未だ充分に解明されていない。研究により、高脂肪食による肥満で細胞障害性が低く、癌細胞増殖促進作用をもつPD-1+ CD8+ T細胞が腫瘍内で増加することを見出した。肥満によるCD8+ T細胞の疲弊の加速が癌発症・進展促進に関連していると考えられる。上記の結果はScientific Reports誌に論文報告した。本成果は肥満関連癌の予防や治療法開発につながることが期待される。
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