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2020 年度 研究成果報告書

アルドステロン産生細胞クラスターの成因と食塩感受性高血圧における意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17992
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

三石 木綿子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60468486)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードアルドステロン / 高血圧 / 副腎腫瘍
研究成果の概要

アルドステロン産生細胞クラスター(APCC)は、加齢とともに増加することが報告されているが、原発性アルドステロン症などの高血圧性病態を呈する機能性副腎腫瘍におけるプロフィールおよびその成因については、未だ十分に解明されていない。本研究では、当院で手術治療を受けた副腎腫瘍64例を対象に、病理標本におけるAPCCのサイズおよび数を定量し、ホルモン値を含めた各種パラメーターとの関連性について評価を行った。アルドステロン産生腺腫および褐色細胞腫におけるAPCC形成は生理的制御下にある一方、特発性アルドステロン症におけるAPCCは、病的な形成過程を経てその病態形成に関与している可能性が示唆された。

自由記述の分野

内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

APCCは、2010年から唱えられるようになった副腎皮質球状層の新しい構造的概念であり、これが生理的なホルモン動態に関与しているのか、何らかの病的意義があるのかは、未だに結論が出ていない。原発性アルドステロン症や褐色細胞腫(二次性アルドステロン症)など複数の機能性副腎腫瘍を比較して、APCCの意義および成因について検討した研究・報告はこれまでになく、標本数が豊富な当院のアドバンテージを活かして、本検討を行った。本研究結果から、病態によってAPCCの意義が異なることが明らかになり、今後の高血圧性疾患の病態解明および新規治療アプローチの開発につながる成果であったと考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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