研究課題
若手研究
雌性マウスにおけるPGC1αの遺伝子発現上昇は、さまざまな条件下での褐色脂肪組織の機能向上と関連しており、PGC1αによって制御される一部の熱産生遺伝子の発現変化がその機能獲得に寄与していると考えられた。エストロゲンシグナルは直接PGC1α遺伝子のDNAメチル化変化を生じておらず、PGC1αを介してその標的遺伝子のDNAメチル化変化を生じている可能性が示唆された。
内分泌代謝学
褐色脂肪組織のPGC1α遺伝子発現の性差が、熱産生機能向上を介して全身のエネルギー代謝に影響していると考えられた。本研究成果は、女性がいかにして男性よりも糖尿病発症から長期的に保護される体質をどのように獲得しているのか、その分子学的理解に貢献し、生活習慣病に対する新たな予防・治療戦略の基盤となることが期待された。