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2021 年度 研究成果報告書

M2マクロファージの除去により、ベージュ化が亢進するメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18002
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関富山大学

研究代表者

五十嵐 喜子  富山大学, 学術研究部医学系, 特命助教 (30837688)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードベージュ脂肪細胞
研究成果の概要

一般的に「脂肪」と呼ばれる白色脂肪細胞はエネルギー蓄積型であるが、寒冷刺激後に現れるベージュ脂肪細胞はエネルギー燃焼型で基礎代謝を高める。抗炎症性のM2マクロファージ(M2 Mφ)を任意のタイミングで除去できる遺伝子改変マウスを用いて、M2 Mφ除去後のマウスに寒冷刺激を施してベージュ化を促し、野生型に比べてベージュ前駆脂肪細胞の増殖が誘導され、ベージュ脂肪細胞が増加し、耐糖能・インスリン抵抗性の改善が起こることを明らかにした。さらに、このM2 Mφ除去によるベージュ化の促進のメカニズムを明らかにするため、遺伝子改変マウスの作製を試みた。

自由記述の分野

肥満

研究成果の学術的意義や社会的意義

M2マクロファージの除去は脂肪組織中のベージュ脂肪細胞を効率よく増加させた。この発見は、エネルギーを蓄積しやすい体質からエネルギーを燃焼しやすい体質へと変化させるために、M2マクロファージの働きを制御することが重要であることを示した。これは、代謝疾患を持つ人々にとどまらず、代謝の高い健康的な体作りにM2マクロファージが重要な役割を持つことを示し、本研究成果を応用することで、運動に頼らない、新しい体質改善方法を見出せる可能性を持つ。

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公開日: 2023-01-30  

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